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社会貢献活動ニュース
2026年3月4日
P.UNITEDとの合同イベントを愛知県碧南市にて実施

 令和8年2月24日から25日にかけ、公益社団法人日本モーターボート選手会の所有する訓練施設兼地域住民の交流の場である「勤労青少年水上スポーツセンター」において、P.UNITED(パラスポーツ8競技団体による協同プロジェクト)との合同イベントである「ATHLETE CAMP 2026」が実施されました。

 日本モーターボート選手会は平成29年よりパラスポーツ団体への支援を開始し、令和5年8月にP.UNITEDとのパートナーシップを締結。当イベントは、合同研修の実施や情報交換によるアスリート強化と、地域住民に対するボートレースならびにパラスポーツの普及が目的です。昨年に引き続き3回目の開催となった今回は、選手会瓜生正義代表・小畑実成常務理事など、ボートレーサー16名と、東京パラリンピック金メダリストの山口尚秀選手(パラ水泳)や山本恵理選手(パラパワーリフティング)を含む7競技10名のパラアスリートが参加しました。

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2月24日

 地元の小学生約80名を招待し、現役ボートレーサーによるウェルカムレースを開催しました。多くの児童にとってはボートレースを見るのが初めてで、近くで響くエンジン音やスピード感に大興奮の様子でした。ゴール後には、ボートレーサーが舟の上から手を振ると、子どもたちも明るい笑顔で元気いっぱいに応えていました。

 その後はグループに分かれ、パラスポーツとボートレーサー体験会が行われました。パラスポーツの体験では、子どもたちがパラアスリートやボートレーサーと一緒に射撃や車いすカーリング、水泳などに挑戦。水泳体験では、パラ水泳で世界選手権4連覇中などの成績を誇る山口選手と一緒に泳いだり、東京パラリンピックの金メダルを持たせてもらったりと、貴重な経験を積みました。一方、ボートレーサー体験では、プロペラ叩きやレーサー専用の乗艇着の試着、反射神経テストなど、さまざまな活動に目を輝かせていました。ほとんどの子どもたちにとって初めての体験でしたが、みんな興味津々で積極的に参加。ボートレーサー自身も子どもたちとともにパラスポーツに取り組み、実際にパラアスリートと競う場面も見られました。どのアクティビティも大いに盛り上がり、スポーツの楽しさを分かち合う充実した時間となりました。
 また、BOATRACE振興会よりご協賛いただいたボートレースグッズなどを小学生児童にプレゼント。贈呈式には本会から瓜生代表、P.UNITEDからはパラ馬術の稲葉将選手が参加し、代表児童に直接手渡しました。

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 その後、パラアスリートおよびボートレーサーの相互理解の促進を目的とする体験型プログラムが実施されました。本プログラムでは、パラアスリートの方々はペアボートに乗艇。実際に体験し、スピードや競技の特性を学ぶ機会を提供した一方、ボートレーサーはパラ馬術競技の要素について実践的に学べる馬術体験を実施しました。ボートレーサーは、視覚障がいや片腕のみでの騎乗を模擬し、障がいのある状態で馬を操作する技術の体験に挑戦するなど、パラ馬術に必要な技術について理解を深めました。
 ボートレース体験(ペアボート)では、パラアスリートが前列、ボートレーサーが後列操縦を担当し、実際の視界や風圧を直接体感できる取り組みが行われました。パラアスリートからは「通常体験できないスピード感を味わえました」といった感想が寄せられました。また、参加したパラアスリートの中には下肢障害を有する方もいましたが、ボートレーサーによる連携・支援のもと、安全かつ円滑に移動補助やボート乗艇が実現しました。

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2月25日

example1  ボートレーサーとパラアスリートが混成チームを組み、パラ射撃と車いすカーリングで対戦しました。パラ射撃や車いすカーリングのアスリートから、それぞれの競技のポイントやコツを教わりながら体験。どちらの競技も集中力を保って狙い続けることが難しく、思うように照準を合わせられないボートレーサーの姿も見受けられました。そのような状況でも、パラアスリートによる専門的なアドバイスのおかげで、参加者は新たな気づきを得て競技に取り組むことができました。
 続くメディア対応プログラムでは、取材や記者会見を想定した実践的な研修が行われ、発信者としての心構えについて学びました。

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example1  最後の交流プログラムでは、「自らの競技を知ってもらい、発展させるには」というテーマで、目標達成シートを使ったワークショップが開かれました。それぞれの競技が直面する課題やその解決策についてアイデアを出し合い、普及や発信につなげるための具体的な意見交換も行われました。

 全てのカリキュラムの終了後、閉会式が行われました。本会・小畑常務理事から「すべてのアスリートの皆様に心より御礼を申し上げます。皆様の熱意と努力、さらに社会貢献の姿勢が、このキャンプの成功に大きく寄与し、私たち全員に多大なる刺激とインスピレーションを提供してくださいました。特に、パラアスリートとボートレーサーが互いに切磋琢磨し、協力して西端小学校の児童達に貴重な体験を提供し、スポーツの重要性を学ばせることができたことは、このキャンプの大きな成果の一つと言えるでしょう。次に、このキャンプの運営に携わった、すべてのスタッフの皆様に深く感謝いたします。皆様の献身的なサポートがなければ、このイベントの実現は不可能であったでしょう。心から感謝申し上げます。」と挨拶があり、本イベントは無事閉会となりました。

参加選手コメント
後藤理事:パラアスリートの方々にペアボートを体験してもらえるのは嬉しいです。特に、車いすの方はスピードを感じる機会が少ないと聞きますが、乗艇後に『楽しい』と言っていただけると、ボートレーサーとして誇らしく感じます。パラアスリートと接する中で、『ハンディキャップ』という言葉を前向きなものに変えていけたらと思っています。
佐藤支部長:顔なじみのパラアスリートも増え、今年もいろいろな話ができました。ワークショップでは多くのアイデアが出ていて、楽しく参加できました。
本田選手:初めての参加でしたが、競技のことからプライベートまでたくさん話すことができ、貴重な経験になりました。皆さん明るく、障害についても率直に話してくださり理解が深まりました。パラ射撃や車いすカーリングを体験し、体が不自由でも、競技に本気で向き合う姿に大きな刺激を受けました。

 3月21日頃、本イベントの様子を、日本レジャーチャンネルの公式YouTubeチャンネルで配信を予定しております。配信開始後、視聴用URLを本サイトにてご案内いたしますので、当日の様子をぜひご視聴ください。